逆張りする際に、EMAのクロスを確認するというフィルターを追加した話をこちらに書きました。
逆張りの際に、クロスしたEMAの1つ上の時間足のEMAまでは、プライスが進むかも?という仮説を立てて、エントリーするということでした。
また、重要なことは、ただ闇雲にEMAのクロスを見るのではなく、どのタイミングでそのクロスが発生し、またローソク足との距離はどうか?ということでした。
1hと4hのEMAのクロス確認後、エントリー
前の記事で、15mと1hのEMAのゴールデンクロスが確認出来たので、4hのEMAまで狙った例についても書きました。
今回は、1hと4hのEMAクロスを確認→ローソク足がEMAと距離があったので、EMAまでの押しを待ってからのエントリー→日足のEMAまで狙いましょう、というケースです。
NZDUSDの1hと4hのEMAクロスした時のチャートを見てみましょう。

この時の4hのチャートはこちら。

1枚目のチャートの右端でEMAがクロスしていますが、EMAとローソク足は少し離れていますね。
このままエントリーすると、リスクリワードがあまり良くないので、EMAまで押してくるのを待ちました。
実際に押してきた時のチャートです。

運良く早い段階でEMAまで落ちて来たので、迷わず買いエントリーです。
EMAを割ったら損切りでいいんですが、ストップは一応20pips、ターゲット1はストップの倍の40pipsに設定しました。たぶん20もいりませんね笑
その他のターゲットは、最終的には日足のEMA20を狙いに行くのですが、チャネルやフィボナッチリトレースメント(FR)、フィボナッチエクスパンション(FE)も見ながら、判断します。
先週末のクローズした状態でのチャートになりますが、その後の動きを見てみましょう。

ターゲット2は下落の波のFR38.2から売りが入る可能性も考えて、その手前に設定しました。チャネルの上限でもありましたので。
ターゲット3は日足のEMA20の手前で、なおかつ戻りをつけに行く1hレベルの上昇の波にFEを当てて、FE161.8の手前に設定しました。
ターゲット1、2は到達、その後ターゲット2あたりでダブルトップとなり、下落→1hのEMA20を終値でブレイクしたので、切りました。
結果的には、その次の足から上昇し、ターゲット3に到達していますね笑
4hのEMA20のブレイクまでは堪えてもいいのかもしれませんが、どう転ぶかは神のみぞ知る、というところです。
ストップは建値に移動していたので、建値で終わるか、ターゲットに到達するのを信じるのか、その2択というのも男らしいです。正解はありません。
これは1hのチャートなので、本来の日足のEMA20と少し位置が違います。
このチャートでは、日足EMA20には到達していないように見えるのですが、日足チャートで見ると、しっかり到達しています。
また、相関性が取れていたので、GBPUSDも全く同じロジックで、ほぼ同じ時間にエントリーしています。

こちらはターゲット2まで到達後、サポートとなっていたゾーンを下抜けたところで、切りました。
その後、上昇はしていないので、結果的には建値決済よりは利益を残せた、ということになります。
本当に利確は難しいですね。
4hと日足EMAのクロス後のエントリー
最後に、4hと日足EMAのクロス確認、週足EMAまで狙ったトレードを見てみましょう。
FOMC後のCADJPYの4hチャートです。

矢印のところで、4hと日足がクロス、ローソク足も比較的近くにありましたので、そのままエントリーです。
一番下のEMAがほぼ週足EMA20で、そこが最終目標ではあったのですが、上昇の波にFRを引くと、61.8は週足EMA20より上。
61.8からは間違いなく買いが入るだろうと判断し、FR61.8手前を最終ターゲット=ターゲット4に設定しました。
ターゲット1はストップ幅25pipsの倍の50pips、その先はFR38.2と50の手前に設定。それぞれ達成しています。
このチャートの後、FR50から買いが入り、上昇。4hのEMA20をブレイクしたので、切りました。
合計で408pips獲得しています。時間足が大きいだけに、かなりの値幅が狙えるということですね。
まとめ
逆張り時に、EMAのクロスをフィルターとして取り入れた例を見てきました。
EMAのクロス直後にローソクが近い場合や、クロス後に早い段階でEMAまで戻ってくるケースはエントリーしやすいですね。
逆に、EMAのクロス後、EMAまで戻らずに、そのまま伸びて行ってしまう場合は、キツいですね…
最終ターゲットまでの値幅がないですし、伸びてしまった場合は短期EMAと長期EMAに乖離が出来ているはずです。
その場合、短期EMA付近でエントリーするの?それとも長期EMAでエントリーするの?と悩むと思います。
直前の動きに対してFRを引き、50とか61.8がどちらかのEMAと一致すれば、そこからエントリーということも可能かもしれません。もしくは2つのEMAの真ん中くらいでエントリーするとか?笑
ただ、どちらにせよ、あまりにも伸びてしまっている場合は、すでに逆張りとしてのエッジが失われています。
トレンドフォローをしようと待ち構えている連中がすぐ近くにいる、ということですからね。
ですので、EMAのクロス後、押しや戻りをつけずに大きく伸びてしまった場合には、見送るのもいいかもしれませんね。
さて、今週はどのような動きになるでしょうか。楽しみです。
ではまた。