トレンドフォローをしているはずなのに、あなたは、なぜ負けてしまうのか。
これについては、こちらで少し書きました。
まとめると、移動平均線とプライスに乖離がある場合は、その時点からトレンド方向に仕掛けても、戻りや押しが入るので、負けることが多くなる、という話でした。
移動平均線とプライスに、乖離がある場合は、トレードを休むか、もしくはいい場面であれば、逆張りでトレードすることも可能です。
とはいえ、
オシレーターが買われすぎ、もしくは売られすぎを示しているから…
この価格はどう考えても高すぎる、もしくは低すぎるから…
こんな感じで、ただ闇雲に逆張りしているだけでは、これまた損切りになるばかりです。
逆張りをするにあたって、当然、然るべきポイントがありますので、そちらを見ていきましょう。
逆張りしてもよいポイントを、フィボナッチエクスパンションで探る
例えば、プライスが急激に下落しているとしましょう。移動平均線と価格は、かなり乖離が見られます。乖離があるので、売りエントリーはしてはいけません。トレードするとすれば、逆張りの買いです。
では、どこで逆張りをしたらいいのでしょうか?
それには、まずプライスがどこで止まる可能性が高いのか?を探る必要があります。
そこで利用するのが、フィボナッチエクスパンションです。
僕が先日逆張りしたチャートを見てみましょう。

左側の3つの赤丸がわかるでしょうか?
①下落が始まったところ、②最初の安値と思われるところ、そして、③戻り高値の3つに丸をつけてあります。
現在のプライスは、③の位置から下落して、②の少し上あたりにあると仮定します。
①→②→③の順に、フィボナッチエクスパンションを当ててみましょう。
今後順調に下落した場合、反転ポイントとしてまず考えるのは、FE100.0です。右端の赤丸の上のほうですね。
FE100.0は、①から②の値幅分を、③から伸ばした位置になります。
FE100.0はかなり注目されます。なぜ注目されるのかは分かりません。。でも注目され、それを根拠にトレードする人が多いということは、プライスアクションが起こりやすい、ということです。
FE100.0までプライスが到着していて、あなたが見ている移動平均線、出来れば日足の移動平均線との乖離があるならば、逆張りを仕掛けてもいい場面です。
どのくらいの値幅を取るかにもよりますが、このケースでは、FE100.0付近から逆張りをしていたとしたら、損切りになっていると思います。
このケースは移動平均線とプライスの乖離は、結構あるように見えるのですが、pips数がそんなになかったので、僕は仕掛けませんでした。
FE100.0で仕掛けなかった、もしくは仕掛けて損切りになって、トレンドが継続した場合、次に注目すべき逆張りポイントは、FE161.8です。右の赤丸の下の方ですね。
FE161.8は、FE100.0をフィボナッチ数である1.618倍だけ伸ばしたものです。
このFE161.8も、かなり注目されます。
僕はこのケースでは、FE161.8を下抜いた後に、上昇を始めたあたりで、買いエントリーしました。青丸のあたりですね。その後、どうなったでしょうか?
決済したチャートはこんな感じです。

僕は、分割決済を使っています。こちらについても改めて。
FE161.8も100.0も、注目されるポイントではありますが、そこから逆張りしたとしても、絶対勝てる!というものではありません。当然のことです。
あくまで、FE 161.8や100.0あたりで、反転する可能性は高いかもよ?という程度のものです。上昇を始めたと思っても、さらに下落することももちろんあります。
また、FE161.8や100.0にタッチしたら、すぐ逆張りするのか、しないのか?わずかにタッチしなかったら、エントリーするのか、しないのか?逆に、突き抜けて行った場合は、どうするのか?
残念ながら、正解はありません。損切り幅についても同様で、正解はありません。
僕自身も、FE100.0や161.8にタッチする直前で、反転し始めて、エントリーするのか、どうするのか、そして損切り幅はどうするのか?など、未だに悩みはつきません。
タッチしないでエントリーして、損切りになったら、エントリー早すぎた!と後悔しますし、逆にエントリーしないで、反転してしまっても、同じく後悔します。
僕としては、腹をくくって、エントリーしてみるのがいいと思います。損切りになったら仕方ない、と腹をくくる。
そうなってくると、大事になってくるのが、リスクリワードですね。何回か損切りになっても、最終的にはプラスになるようなリスクリワードが大事、ということです。
このあたりもまた改めて。
まとめ
- 逆張りは、移動平均線と乖離があることが前提
- プライスがどこで反転するかは、フィボナッチエクスパンションで探る
- FE100.0か、FE161.8で反転し始めたら、反転する可能性が高いので、逆張 りをしてもいいかもしれない
- ただし、FE100.0や、FE161.8で必ずしも反転するわけではない。トレード してみないと、今後の動きは誰も分からない
- その意味で、トレードはリスクリワードが重要になってくる